2008年05月13日
フジ月9「change」第1話、確かに微妙ですね。これからに期待。
フジテレビのドラマ公式HPは、こちらです。
内容は思ったほど悪くはない。5月半ばまで放送を「芸能界的政治力学」の関係で、延期したわけですが、それはしなくても良かったのでは、と思いました。でも、ゴールデン・ウィークを跨ぎたくなかったのだな…、とは思うけど、初回視聴率には影響なしと判断しました。
小学校の先生で、天然パーマのきつい近眼の先生。このスタートが多少微妙。もう少し、ノーマルなところから始めても良かったのでは。ダサイ先生が、気持ちが入ると、格好いい代議士先生にというギャップを出したかったのは事実。でもね。その「ギャップが大きければ、それだけ視聴者が引きつけられる」という制作者側の魂胆見え見えなところが、「ウザイ」のだ。「スーパーマン」や「スパイダーマン」でさんざん多用されてきたこの種の「ギャップ差演出」。この手法が、果たして政治を描くドラマに当てはめたところで、プラスに働くのか? 私の出した答えは「No」です。現代の政治家・政治の世界の暗部や現実はイヤと言うほど見せられてきたのは事実。だからといって、政治経験ゼロの誠実な人間が、国民を(狭い意味では地元有権者を)魅了する、というストーリーが成立するとは思えません。ドラマと現実世界の政治との乖離が、この「change」という作品に最後までつきまとうのではないでしょうか。
その現れの一端が、最後に当選してしまう開票のシーンです。僅差の勝利は、実際に有り得るのですが、始めダブルスコアで開いていた票差が、徐々に縮まり、相手候補の当選報道、100%開票終了での逆転勝利、なんてことは有り得ません。現代の選挙は「出口調査」で大勢判明する時代。第一回の選管からの発表がダブルスコアなら、そのまま圧勝で相手陣営の勝ちなのです。50:50にもって行くこともありません。例えば、郡部と都市部の開票の時間差はありますが、今回の「父親の過去の金銭授受を素直に認めた誠実さ」が次第に連鎖的に都市部(おそらく開票が遅れ気味になる)の有権者を口コミ的に動かす、という式のドラマの筋書きは、「ナンセンス」の一言なのです。
細かいことを書いているようですが、そうした細部に渡るまでの綿密な演出・脚本があることがドラマにリアリティーを与えるのです。政治や選挙という世界は、意外に国民に知られているので、荒唐無稽な結果を単に「奇跡」として捉えるのは、「観る側にかなりの我慢を強いる」のです。今まで木村拓哉が演じてきた世界とは違うと思います。そうなると、この「精神的乖離感」を引き摺ったまま、「総理大臣」となってしまっては、ドラマ全体の出来が落ちると思うのです。これは、「視聴率が低い」という意味ではなく、「質の問題」なのです。
現代政治のアンチテーゼとしてのドラマだけだったら、随分と制作資金のかかるお遊びになります。
これから、どういう仕掛けが用意されているのか、私はそれ程知りませんが、玄人も納得の出来る内容にして欲しいと願っています。
それでこそ、番組オープニングにある、「国会議事堂」→「桐の紋(日本国の象徴)」→「change」という映像=「日本を変える」のメッセージが活きるのです。
視聴率は23〜28%はいくでしょうね(現在私は知りません)。
次回も観ます。
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内容は思ったほど悪くはない。5月半ばまで放送を「芸能界的政治力学」の関係で、延期したわけですが、それはしなくても良かったのでは、と思いました。でも、ゴールデン・ウィークを跨ぎたくなかったのだな…、とは思うけど、初回視聴率には影響なしと判断しました。
小学校の先生で、天然パーマのきつい近眼の先生。このスタートが多少微妙。もう少し、ノーマルなところから始めても良かったのでは。ダサイ先生が、気持ちが入ると、格好いい代議士先生にというギャップを出したかったのは事実。でもね。その「ギャップが大きければ、それだけ視聴者が引きつけられる」という制作者側の魂胆見え見えなところが、「ウザイ」のだ。「スーパーマン」や「スパイダーマン」でさんざん多用されてきたこの種の「ギャップ差演出」。この手法が、果たして政治を描くドラマに当てはめたところで、プラスに働くのか? 私の出した答えは「No」です。現代の政治家・政治の世界の暗部や現実はイヤと言うほど見せられてきたのは事実。だからといって、政治経験ゼロの誠実な人間が、国民を(狭い意味では地元有権者を)魅了する、というストーリーが成立するとは思えません。ドラマと現実世界の政治との乖離が、この「change」という作品に最後までつきまとうのではないでしょうか。
その現れの一端が、最後に当選してしまう開票のシーンです。僅差の勝利は、実際に有り得るのですが、始めダブルスコアで開いていた票差が、徐々に縮まり、相手候補の当選報道、100%開票終了での逆転勝利、なんてことは有り得ません。現代の選挙は「出口調査」で大勢判明する時代。第一回の選管からの発表がダブルスコアなら、そのまま圧勝で相手陣営の勝ちなのです。50:50にもって行くこともありません。例えば、郡部と都市部の開票の時間差はありますが、今回の「父親の過去の金銭授受を素直に認めた誠実さ」が次第に連鎖的に都市部(おそらく開票が遅れ気味になる)の有権者を口コミ的に動かす、という式のドラマの筋書きは、「ナンセンス」の一言なのです。
細かいことを書いているようですが、そうした細部に渡るまでの綿密な演出・脚本があることがドラマにリアリティーを与えるのです。政治や選挙という世界は、意外に国民に知られているので、荒唐無稽な結果を単に「奇跡」として捉えるのは、「観る側にかなりの我慢を強いる」のです。今まで木村拓哉が演じてきた世界とは違うと思います。そうなると、この「精神的乖離感」を引き摺ったまま、「総理大臣」となってしまっては、ドラマ全体の出来が落ちると思うのです。これは、「視聴率が低い」という意味ではなく、「質の問題」なのです。
現代政治のアンチテーゼとしてのドラマだけだったら、随分と制作資金のかかるお遊びになります。
これから、どういう仕掛けが用意されているのか、私はそれ程知りませんが、玄人も納得の出来る内容にして欲しいと願っています。
それでこそ、番組オープニングにある、「国会議事堂」→「桐の紋(日本国の象徴)」→「change」という映像=「日本を変える」のメッセージが活きるのです。
視聴率は23〜28%はいくでしょうね(現在私は知りません)。
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